初回・2話と輿水節の毒気に当てられて、ああ、この毒こそが相棒だよなぁスバラシスと酔いしれていたのですが。
和泉監督の演出で納得いかない点がある。
最後、亀山が兼高の妻に会いに現地に行ったところ。奥さんはなんで泣いてたの?兼高の死を既に知ってたの?亀が旦那の死を知らせに行ったんじゃないの?先にカワユスな幼な妻が泣いたので、アレレ?と思ってしまった。事前に連絡行ってたの?
それなら、亀が幼な妻に兼高の死の理由を言うところまでやらねばおかしい。会話もせずにあそこでヒキで終わりなんてヘン。
何も知らない幼な妻に兼高の死を亀が知らせる役目なのなら、幼な妻は主人と同じ国の旅人である亀山を笑顔で迎えるはずなのに。そしたら悲劇度も増して、亀山のあの渾身の泣きべそも納得いくんだけど…
和泉監督はなぜ幼な妻に泣きの演技指導を入れたんだろう???
他にもいっぱい演出に???はあるけれど(ホンはいいのに…料理の仕方が勿体無い)、現地でのあの場面はキモなので、あの妻×亀のシーンだけは凄く気になりました。
新婚ほやほやの、幼な妻のまぶしい笑顔で迎えられたならどんなに残酷でよかっただろう。亀山のベソ顔が涙をそそったことだろう。ベタだが、見てみたかった。
※感想は極力書かないことにしているブログにコメントありがとうございます。コメ文字が小さくて読みづらくてすいません。大きくしたいけど直し方が分からず…
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某大手SSMでは、毒のない作品を好む人が多いらしく(笑)、ちょっといずらかったので、同じく輿水作品を好む方のご意見を伺いたく、初めて書き込みします。
最後のシーンですが、僕はあれで良かったと思います。そもそも彼女の涙が輿水さんの脚本にすでに書かれていたのか、和泉監督の演技指導なのかは分かりませんが、あそこで彼女が泣くのは自然だと思います。
と言いますのも、彼女にしてみたら、突然日本に旅立った夫が、しばらくの間音信不通であった(国際支援団体なら、メールができる環境は家に整えているでしょう)。さらに、突然自分たちの学校へ車が乗り付け、そこから降り立ったのは夫ではなく、見ず知らずの外国人―それもおそらく、夫の国の人間―であった。仮に連絡がとれない状況が不自然でなかったにしても、亀山が乗り付けた瞬間に、彼女が自体を把握してしまうことは、決して不自然ではない、と思います。車から降り立った日本人の姿に、彼女は音信不通の夫の身に何かが起こり、そして危ない橋を渡った彼が、おそらく二度と戻ってこないことを悟る。
亀山は、最悪の知らせを伝えようとする。しかし妻は、彼の訪問自体で、夫の死を悟ってしまう。しかし子どもたちは、まだ何も気付いていない・・・。一人の人間の死が、いかに大きな波紋を広げたか、そしていかにその波紋が広がり続けるか、いかにも輿水×和泉らしいエンディングだと、僕は思いました。